古いものを守りながら新しい図書館づくりがスタート
図書館を取り巻く環境が変化しつつある中、2021年6月の総会で新しい理事が着任し、先人の意思を引き継ぎながら、江北図書館を未来に残していこうと行動を始めました。

・基本方針(児童書・地域資料)に基づいた選書、蔵本の廃棄。
・歴史資料を使った展覧会・講演会の実施。
・江北図書館の駐車場で「ひと箱古本市」を開催。
・地元図書クラブと協力して、図書館で定期的に演奏会やおはなし会の実施。


利用しやすい環境整備




・2階部分の清掃、活用。
・図書館周りの花壇整備、不要物の撤去。
第4回 野間出版文化賞特別賞を受賞しました(2022年)

滋賀県では現存する最古の図書館で、個人が設立して100年以上にわたり地域住民が運営を続けてきた他に例を見ない私設図書館。公的な資金援助は受けられず、老朽化した施設の改修もままならなかったが、昨年、運営メンバーが一新し、『思いを次世代につなぎ、愛される図書館にしたい』と再生に向けた取り組みを活発に行っているという点が評価されました。12月16日、東京で行われた受賞式典に理事、関係者で参加。会場には創設者、杉野文彌のお孫さんも駆けつけて下さいました。
クラウドファンディング実施(2022年12月~2023年3月)
江北図書館のシンボルである建物の地盤沈下、風雪害にともなう全体の老朽化が激く、近い将来大規模な改修工事の必要があり、莫大な経費がかかります。しかし、資金的なめどがつくまでの間、緊急で修繕しなければならない箇所の応急処置と、利用者に不便な汲み取り式のトイレしかない状況を改善するため、利用者の方に安心して過ごしていただける閲覧室を併設したトイレの新設を含め費用の一部をクラウドファンディングで募りました。結果、合計⾦額 21,941,548 円 ⽀援者数 のべ 793⼈の方々からご支援をいただくことができました。
【結果報告】支援金について – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
第6回ひとはこ古本市『いろはにほん箱』(2023年)

毎年春に「古本市」を開催。2023年開催で6回目。
きのもと秋のほんまつり(2023年)


内田樹氏の講演会、全国の版元を呼んでの販売市など実施。当日はたくさんの方が木之本に訪れました。
新館Lib+(リブプラス)オープン(2024年)/第7回ひとはこ古本市『いろはにほん箱』
皆様のご支援のおかげで江北図書館の新館(名称『Lib+』(リブプラス))が完成。記念して3/31に晴天の中、セレモニーを開催しました。
MUJI 江北図書館展 (2024年)

【無印良品 ビバシティ彦根】にて江北図書館展を開催、江北図書館のあゆみ、 貴重資料や所蔵図書館の紹介、新館の案内などを展示させて頂きました。
きのもと秋のほんまつり(2024年)


2回目を迎えた「きのもと秋のほんまつり」。小説家であり文芸評論家の高橋 源一郎氏をお招きし「獄中図書館」~私が本と向き合った時間~をテーマにお話していただきました。
国登録有形文化財(建造物)に登録(2024年)

木之本地域の近代化伝えるために活動してきた江北図書館が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
第8回ひとはこ古本市『いろはにほん箱』(2025年)


雨天の為、木之本スティックホールで開催。『暮らしの手帖』元編集長の澤田康彦氏のトークイベントも開催されました。